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お知らせ

  • 2016.07.09
  • その他

新校舎完成記念式典 理事長挨拶

本校は2001年に、同一法人である神戸学院大学の附属高等学校となり、同時に女子教育から男女共学の高等学校に改編しました。
その男女共学の教育を推進する上において、最大の懸案は教育環境の改善、校舎の移転でありました。
そんな中、2013年に、ポートアイランドの大学に近接する地に、校舎並びにグラウンド用地として理想的な物件を見つけ、法人として購入を決定しました。
そして2016年3月に校舎・グラウンドが完成し、この4月、全ての機能を移転させ、本日の式典となった次第です。

学校法人神戸学院は、神戸学院大学とこの附属高等学校を運営しております。
この法人の創立は1912年(明治45年)創設者 森わさが、精神教育こそ女子教育の急務であるとの思いから、精神の根幹たる腹の教育、底力のある教育、真に社会に役立つ人間の教育を目標として、神戸市兵庫区に私立森裁縫女学校を設立したことに始まります。
校祖は自らも厳しい修行と研鑽を続けながら、強い信念のもとに日本の婦人本来の美徳を身につけた女性の育成を行いました。
それは裁縫技能習得に止まることなく「真に社会に役立つ人物を養成する」とする壮大な人間教育のはじまりでした。

その建学の精神は
一つ、「確固不抜(かっこふばつ)の信念の確立」
一つ、「恩謝(おんしゃ)の情操(じょうそう)を陶冶(とうや)」
一つ、「自主自治の精神を経(たていと)とし、自学自習を緯(よこいと)とする」 
というもので、公立ではできない教育を、私学において実現しようと女子教育に邁進しました。
この教育の根幹、建学の精神の三か条は、現在では生徒に分かりやすく要約され、その精神と教育の目標を「報恩感謝」「自治勤労」とし、校訓を「照顧脚下」「切磋琢磨」として、今日の神戸学院大学附属高等学校に受け継がれております。
その標語は校舎での掲示は勿論とし、生徒手帳にも大きく表示し、生徒の日々の行動指針となっています。

校訓「照顧脚下」とは、禅宗系で好んで使われる言葉で「足下を見なさい」から転じて「履物を揃えましょう」と標語的に使われていますが、しかし、真意はもっと深いところにあります。 
脚下とは自分の足下。自分の足下を顧みることは我が身や我が心を振り返れ、自分は今どういう立場にいるか、よく見極めて事に当たれという意味で、本校では 『自分を見つめ、着実に向上する』と解釈し、「切磋琢磨」においては『友達と互いに励み、共に社会を築く』としています。

法人が誕生して 100 年を超えました。
私たちはこの度の高校移転で、 改めて創設者の壮大な教育理念に触れることになりました。それは「社会に有為な人材を創出すること」ひいては「地域の教育力向上に繁がる」ことと、改めてその役割と責任を痛感しております。

そして、それは未だ道半ばではありますが、その一つとして、50年前に募集を停止していた中学校を2017年に再び誕生させようと只今関係機関に申請し、受理されております。

話の結びにあたりまして、これからも皆様方のご支援とご協力を頂きながら、地域の教育力向上と人材の育成に努めて参りますので、これからも変わらぬご支援を賜りますようお願いし、私の式辞と致します。

2016年7月9日
学校法人 理事長 西本誠實

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